Children and Society

小さな変化の背景にある、
子どもたちの今。

数字は、子どもを責めたり不安を煽ったりするためのものではありません。気づける大人と、安心して交流できる場所が必要な理由を、社会全体で考えるための入口です。

Why We Notice

大人が一度立ち止まり、
自分の物差しを広げるために。

一つの数字だけで、子ども一人ひとりの事情を説明することはできません。けれど、知らなかった人・もの・ことに関心を向けると、自分の「当たり前」だけでは見えなかった背景に気づけます。データを、誰かを評価する材料ではなく、人を許容し、自分も許し認め、人生を豊かにするための入口として読みます。

森の中で、ぽれんが子どもの小さな変化に気づき、そばに灯りを置く様子
小さな変化に気づくことも、研究のひとつ。
この子の行動だけを見て、
その背景まで決めつけていないだろうか。データを見る前に、大人が自分へ向ける問い
538人2025年の小中高生の自殺者数。こども家庭庁は過去最多としています。
約35万4千人令和6年度の小・中学校の不登校児童生徒数。文部科学省調査で12年連続増加、過去最多です。
約17人に1人全国調査で、世話をしている家族が「いる」と答えた中学2年生の割合は5.7%でした。

数字の読み方:これらは異なる年度・調査方法による全国データです。数字を単純に結び付けたり、特定の子どもの状態を判断したりするためには使いません。

Youth Sexual Health

性とからだの不安を、
ひとりで抱えないために。

妊娠、性感染症、性暴力は、知識不足だけで起きる問題ではありません。恥ずかしさ、周囲の偏見、相談先の分かりにくさによって、若い人が必要な情報や支援につながりにくいことも社会課題です。

数字の読み方:人工妊娠中絶や感染症の数字から、個人の事情や行動を決めつけることはできません。性暴力の相談件数は延べ件数であり、被害者数そのものではありません。からだ実験室は診断・治療・被害対応を行う場所ではなく、正しい情報と公的支援へつながる入口を整えます。

Health and Environment

病気や行動の背景にも、
支えが必要な子どもがいます。

アレルギーや難病のある子どもには、治療だけでなく、学校生活や友人関係の中で安全に過ごすための理解が必要です。非行についても、行動だけで子どもを決めつけず、家庭・学校・地域・オンライン環境などの背景と、立ち直りを支える接点を考えます。

数字の読み方:食物アレルギーの割合は学校を対象とした調査、難病の人数は医療受給者証所持者数、非行の数字は検挙人員です。いずれも困難を抱える子どもの総数ではありません。「自分ならできる」「普通はこうする」という物差しをいったん置き、病気の有無や一度の行動を、その子どもの人格と結び付けないために読みます。必要なのは決めつけではなく、安全な環境、適切な医療・公的支援、立ち直りの機会です。

History and Time

制度は変わってきた。
それでも、問題が長く続くのはなぜだろう。

子どもを保護する制度、医療費を支える制度、権利を保障する考え方は、長い時間をかけて整えられてきました。一方で、医療・学校・福祉・司法は別々の制度として発展し、制度の境目にいる子どもの声や、診断・申請・検挙などの数字に表れない困難は見えにくいまま残ります。時間軸をたどり、今の制度がどこまで届き、何がまだ届いていないのかを考えます。

2023

こどもの意見を社会の仕組みに反映する

こども基本法が施行され、こども家庭庁が発足しました。制度ができたことを到達点にせず、実際に子どもの声が届き、分野を越えて支援につながるかが次の課題です。

こども基本法を見る →

Our Role

からだ実験室がつくるのは、
診断ではなく、気づきと交流の入口。

からだ実験室は緊急相談窓口や医療機関ではありません。研究員が学び合い、子どもや保護者の小さな変化に気づき、ひとりで抱えず、必要に応じて公的窓口・専門家・医療機関へつなげられる土台を育てます。

安心して交流できる場所を、日本全国へ。

データを知ることを、怖さで終わらせず、地域に安心の点を増やす行動へつなげます。

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