こどもの意見を社会の仕組みに反映する
こども基本法が施行され、こども家庭庁が発足しました。制度ができたことを到達点にせず、実際に子どもの声が届き、分野を越えて支援につながるかが次の課題です。
Why We Notice
一つの数字だけで、子ども一人ひとりの事情を説明することはできません。けれど、知らなかった人・もの・ことに関心を向けると、自分の「当たり前」だけでは見えなかった背景に気づけます。データを、誰かを評価する材料ではなく、人を許容し、自分も許し認め、人生を豊かにするための入口として読みます。
この子の行動だけを見て、
その背景まで決めつけていないだろうか。データを見る前に、大人が自分へ向ける問い
数字の読み方:これらは異なる年度・調査方法による全国データです。数字を単純に結び付けたり、特定の子どもの状態を判断したりするためには使いません。
Youth Sexual Health
妊娠、性感染症、性暴力は、知識不足だけで起きる問題ではありません。恥ずかしさ、周囲の偏見、相談先の分かりにくさによって、若い人が必要な情報や支援につながりにくいことも社会課題です。
数字の読み方:人工妊娠中絶や感染症の数字から、個人の事情や行動を決めつけることはできません。性暴力の相談件数は延べ件数であり、被害者数そのものではありません。からだ実験室は診断・治療・被害対応を行う場所ではなく、正しい情報と公的支援へつながる入口を整えます。
Health and Environment
アレルギーや難病のある子どもには、治療だけでなく、学校生活や友人関係の中で安全に過ごすための理解が必要です。非行についても、行動だけで子どもを決めつけず、家庭・学校・地域・オンライン環境などの背景と、立ち直りを支える接点を考えます。
数字の読み方:食物アレルギーの割合は学校を対象とした調査、難病の人数は医療受給者証所持者数、非行の数字は検挙人員です。いずれも困難を抱える子どもの総数ではありません。「自分ならできる」「普通はこうする」という物差しをいったん置き、病気の有無や一度の行動を、その子どもの人格と結び付けないために読みます。必要なのは決めつけではなく、安全な環境、適切な医療・公的支援、立ち直りの機会です。
History and Time
子どもを保護する制度、医療費を支える制度、権利を保障する考え方は、長い時間をかけて整えられてきました。一方で、医療・学校・福祉・司法は別々の制度として発展し、制度の境目にいる子どもの声や、診断・申請・検挙などの数字に表れない困難は見えにくいまま残ります。時間軸をたどり、今の制度がどこまで届き、何がまだ届いていないのかを考えます。
こども基本法が施行され、こども家庭庁が発足しました。制度ができたことを到達点にせず、実際に子どもの声が届き、分野を越えて支援につながるかが次の課題です。
Our Role
からだ実験室は緊急相談窓口や医療機関ではありません。研究員が学び合い、子どもや保護者の小さな変化に気づき、ひとりで抱えず、必要に応じて公的窓口・専門家・医療機関へつなげられる土台を育てます。